まりも🍎こどものせかい

子育てや保育について悩んでいる人たちを救いたいと思い保育士をしながら心理学を学んでいます😊学んだことを紹介していきますのでぜひご覧ください!応援よろしくお願いします🍎#保育士11年目#二児の父🤡

よく聞く”子ども一人ひとり”ってどうゆうこと?子ども🍎育て方

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「はぁー、またこの時期が来たかー」「提出期限いつだっけー」と保育士にとって憂鬱になる指導計画がありますね。毎年、毎月、毎週、毎日など保育園によって取り入れ方の違う指導計画というものがあります。大体の人は参考書などを読んで、当てはまる文章を寄せ集めて記入していくのですが、その中の文章によく使われるのが”子ども一人ひとりを見る”という言葉です。

”子ども一人ひとり”を目でジロジロ見るということではないというのは皆さんわかると思うのですが、実際に”子ども一人ひとりを見る”というのはどうゆうことなのか?私なりの考えを実際の保育の場面に照らし合わせてお話ししていきたいと思います

 

 

遊びの中の”一人ひとり”

 

保育園の遊びといっても様々な遊びがあります。自由遊び、設定活動、室内遊びなどなど、保育園によっても呼び方などが違う場合がありますが、場所や場面ごとに変わってきます。まず、自由遊びの”一人ひとり”は、しっかりと”一人ひとり”となっているように感じています。子ども一人ひとりが今やりたいことで遊ぶことができるチャンスです。

 しかし、園庭やホールなどで遊んでいるときは保育士が設定したルールがあります。「滑り台の逆さ登りをしてはダメ」「縄跳びは跳ぶものだから遊びに使ってダメ」などダメなことであふれています。本来子どもは遊びを通して人間関係や遊びのルールなどを自分たちの力で作っていくものです。そこに保育士が設定した”違反すると怒られるルール”があると、人間関係を作ることや遊びのルールを作る上での言葉が失われてしまっているということになります。

 「滑り台の逆さ登りをしてはダメ」というルールがないことで、下から登ってきた子と上から降りてきた子でやりとりが生まれます。ここでのやり取りを経験していることで大人になった時にエレベーターに乗ってきた子どもやベビーカーを押したお母さん、目の不自由な人が乗るまで”扉のところで閉まらないように待っている”なんて行動が取れるようになるのではないかなと思っています。

 「滑り台の逆さ登りをしてはダメ」と「エレベーターは降りる人が優先」などルールはありますが、状況によっても変わります。滑り台を逆さ登りをしてきた2歳児と滑り台を降りようとしている5歳児、ここでどんなことが起きるでしょうか。

 以前、こんなことがありました。

 0歳の頃から保育園で過ごしていた5歳児のAくん

4歳まで幼稚園で過ごしていたKくん

2歳のMくん

 AくんとKくんが滑り台を降りようとしていると、下からMくんが登ろうとしていました。Kくんは大きな声で「滑り台は上からなんだよ!どけてよ!」と何度も言っていましたが、Mくんはどけようとしません。そこでKくんは途中まで勢いよく滑り、Mくんの手前で止まり「どけてよ!」とあおり運転をしたのです。

 それでもMくんは何のことだかわからないままどけようとしません。すると、Aくんが「言ってもわからないんだよ。ね?」と滑り台の階段から降りてMくんの後ろに移動してお尻の部分に手を当てて落ちないようにしてKくんに語りかけたのです。

 「いいよ。登っていいよ」

 とMくんにも話しかけ応援をし始めたのです。そんな状況にKくんも言葉が出なくなり、Mくんと一緒に登っていきました。

ここでわかるのが過ごしてきた環境の違いです。性格などもありますが、AくんとKくんの決定的な違いはAくんは「滑り台は逆さ登りをしてはダメ」というルールのない保育園で0歳の頃から生活してきた。Kくんは「滑り台は逆さ登りをしてはダメ」のルールがある場で生活してきた。という違いです。

 確かにルールというのは大切ですが、ルールというものに縛られてしまっては、子ども一人ひとりの経験が奪われてしまう危険性があります。Aくんは小さい頃からそんな優しさを見せていたかというとそうではありません。もちろん同じ歳の友だちとはたくさんケンカもしています。

 ではなぜ、このような行動が取れたのかというと、小さい頃に自分も年上のお兄さんやお姉さんに同じようにルールを気にせず譲ってもらった経験があるのです。そのルールを気にせず優しくされた経験が蓄積されて、Aくんの今回の行動に繋がったのではないかと考えています。

全体の子どもにルールを伝え、破ることで怒られる制度にすることで子どもの行動を制限し、滑り台での遊びがスムーズに進むことは間違いないのですが、何の問題もなくスムーズに進む中に子どもの成長はないのです。

 

 設定活動の”一人ひとり”

 クラスみんなで折り紙

 クラスみんなでお絵かき

 クラスみんなで砂遊び

 クラスみんなでだるまさんがころんだ

 ”クラスみんなで同じ遊び”をすることで協調性は身につくでしょうか。実は協調性が身についているわけではなく、保育士の顔色を見て指示にしたがっているだけなのです。この”クラスみんなで”の設定活動をしていることで、学びに対する意欲、興味や関心、協調性や社会性が身に付かなくなる危険性があります。人は意欲があるものに対して学びを感じるもので、やらされていることに対して学びはないのです。

「やだなー」「やりたくないなー」と思いながらするサッカーと、「よし!やるぞー!」と思いながらするサッカーでは学びの差は歴然ですね。

 ここで保育士がどうしても感じてしまうのは”意欲的に取り組まない子どもに問題があると感じてしまう”という子どもの責任にしてしまう問題です。「あの子全然やる気ないのよ」「みんなと同じ行動が取れないから気になる子だわ」と保育士の顔色を見て指示に従わない子に”気になる子”というレッテルを貼って就学の時に小学校の先生に連絡するのです。なんて理不尽なことを!を感じるかもしれませんが、実際そうなのです。

 ”子ども一人ひとり”育ってきた環境も異なり興味のあることや学びたいことも違う中、

その子どもの今夢中になり「学びたい!」と感じていることを叶えてあげられる環境を作れるかどうか、それが子ども一人ひとりを大切にするということではないでしょうか。

学べる環境とは?

 では”子ども一人ひとり”を大切にする設定活動というのはどうゆう環境を作ればいいでしょうか。 実はこうすればいい!というのは決まっていません。モンテッソーリ教育、シュタイナー教育など様々な考え方があります。

そんな中私が考えていること子どもが選択できるようにするということを大切にするのはどうでしょうか。

 例えば、戸外では鬼ごっこをする、折り紙をする部屋、お絵かきをする部屋と各場所ごとに活動や環境を変えて「この3つのうちの一つを好きに選んでいいよ」と伝えるのです。人は不思議なことに限られた選択肢であっても、自分で選ぶことによって強制力を感じないそうです。するとそこに意欲が生まれます。

 意欲を感じることで人はその事柄から様々なことを学ぶことができます。そんな活動ができたらとても有意義な時間となりますね。

学べる環境作りに必要なもの

 しかし「クラスがあるから部屋を分けた活動なんてできるわけないじゃない!」と感じる方がほとんどだと思います。確かにクラスで分けられており、クラスの担任は1〜3人で子どもが選択できるほど職員がいないのです。

ここで思うことが、各クラスでの活動だから難しいのではないかということです。各クラス2人担任であったら、3クラスで職員が6人もいるということになります。すると、一つの遊びに職員が2人つくことができて3通りの遊びの環境を作ることができるのです。

 「そんなの保育園や幼稚園でできるわけないでしょ!」というご意見もあるかと思います。職員間でコミュニケーション取ることができなかったり、園での方針がそうではなく園長などがそのようなアイディアを受け入れてくれないということがほとんどだと思います。

 そういった場合は、1つの保育室を3つに分けるというのはどうでしょうか?部屋の4角を使って、それぞれの遊びのスペースを作るのです。

 「それぞれの子にやり方などの指導ができないじゃない!」という疑問も出るかと思いますが、みんな同じ活動をするという目的であると、子ども達にはやる気がないため指導が必要かもしれませんが、この選択できる環境では、選択できた時点で子どもたちはとても意欲的になっているため、やり方がわからなくても自分で試行錯誤して学んでいくことができるのです。

 やり方や正解を教えることだけが学びではないのです。

”子ども一人ひとりを見る”というのはとても難しく園全体がその方向に進んでいなければできないと感じるかもしれません。しかし、実際に子どもたちに必要なのは”学びに対する意欲”であり、”大人の顔色を見る”という能力ではないです。自分一人でもいいので子どもの成長を考え行動に移していただけたら、子どもたちは幸せだと思います。

 目の前の子どもたちのことをよろしくお願いします。

 ”子ども一人ひとり”の大切さが少しでも伝わっていただけたら幸いです。

最後まで見ていただいてありがとうございました🍎